映画館がテーマのオムニバス映画
カンヌ映画祭60周年を記念して、33人の監督が参加した「映画館」がテーマのオムニバス映画Chacun son cinemaを観てきました。
映画の一番最初に「フェデリコ・フェリーニに捧げる」という文字が出ましたが、フェリーニに関連した作品、全く関係ない作品、といろいろありました。そして映画の締めくくりはルネ・クレールの映画「沈黙は金」。「ハッピー・エンドはいいでしょう、お嬢さん」(それっぽいことを言っている気がする…)と女性に話しかける男性の言葉で終わります。3分という時間の短さのせいか、ときどき「なんじゃこりゃ?」という作品もありましたが、私は、チャン・イーモウ、エリア・スレイマンのものが気に入りました。
チャン・イーモウのは、田舎の小さい村での屋外映画上映会が舞台。子どもたちは、上映会の準備中から大興奮。今か今かと楽しみにはしゃいでるのですが、待たされ過ぎて、結局映画が始まると眠ってしまうという、かわいいお話。ワクワク感がひしひしと伝わってきました。沢田研二似の(と思ってるのは私だけ?)エリア・スレイマンの作品は、彼の沈黙&ポーカーフェイスがとってもおかしい話です。
大好きなアキ・カリウスマキの作品は、あの独特の間だけで楽しめました。あとは、ジェーン・カンピオンの人間の女の子が扮した虫の出てくるお話。虫(女の子)かわいかったです。
DVDをレンタルして、好きなのだけを選んで見る、というのでもよさそうな気もしますが、テーマがテーマなので、やっぱり映画館に足を運んだほうがいいですかね。